リボンルージュ
「ねぇ、美優ちゃんって、付き合ってる人いるの?」
「ふぇ?」
いきなりそんなこと言われたので
変な声がでてしまった
「い、いませんけど・・・」
「そうなんだ、こんなかわいいのに」
そういいながら、私の髪を触ってきた。
「!」
私はこんなことされたことがないから、つい赤くなってしまう。
「かわいいね、赤くなるなんて」
「あの!そういうのは、やめてくだ・・さ・・い・・」
自分でも驚くくらい大きな声を出していた。
だって、なんだか、気持ち悪いと思ってしまった
げらげらと笑う口とか、きつい香水の匂いとか。
そんなことを考えていると、
いきなり、視界が暗くなった。
っ!、キスされる!
私は、急いで男の体を押して、抵抗しようとすると、
手をつかまれて、動けなくなった。
いやっ!
その瞬間、誰かが手を掴んで引き寄せられた。