心失恋

第1章 宣告

めちゃくちゃ暑い今でも忘れない15の夏。

校庭で体育の授業を見学しながら、暑さでバテバテだった私。

もっていたハンドタオルで顔を仰ぎながら、ボーッとしていた。

そこに、サボリ魔の親友が既に帰る支度をして、私に近ずいてきた。
青いバッグを背中に背負いながら私と同じくタオルで顔を仰いで…

ただ、その日の親友の表情は今でも忘れない。
私の顔を見た瞬間、走って近ずいてきて、口を開いていった言葉。
｢病院行った方がいいよ｣


はっ？
思わず私は顔をしかめた。

けど、すぐに理解はできた。
何日か前に体調が優れない私を見ていた事を！
その症状を保健の先生に伝えたらしく、それで可能性が高い病名を親友に伝えたみたいで、先程のセリフにいたったみたいで、彼女は更に私の腕を掴み言う。

｢このままだとヤバイらしいから｣

あまりにも真顔で伝えるので彼女の言うヤバイがどうゆう事かは手にとるようにわかり、その先の事は聞けなかった…。
私の顔を見た彼女も落ち込んだ私を見て、何も言わず肩だけ叩き帰って行った。