心失恋

それがこの病気になってから。

私自身も変えてくれた。
そして、病気になってからきずいた事…。
家族みたいに心配してくれた友がいたこと。
［生きてんのも悪くないな］
そう想えた。
私を死にたいと思わせた病気。
けど、その病気で私は再び人の温かさを知る事となった。

そう想うが故に私は病室で苦しかった。
友達の顔や家族の顔が無性に見たい。
ただただくだらない話がしたい。

毎日、毎日そう願っていた。


そしてある日の夜
私は親友に電話をした。
特に意味はない電話をしたのも初めてだった。
懐かしい声が聞こえる。
その声を聞いた瞬間、私が漏らした言葉
「さみしいよ…」
誰も信じれなかった私が唯一なんでも言えた相手に初めて吐き出した弱音。

親友は一瞬黙り、優しい声でかえす。
「うちもさみしいよ…」


その言葉を聞いた瞬間、私の頬を涙がつたった。


本当か嘘かはどうでもよかった。
その言葉が私を必要としているっという安心感で、たまらなく嬉しかった。

しばらく話をして、電話を切った。
そして、次の日有り得ない人が病室を訪ねてきた