勝利の女神になりたいのッ!~第2部~
目一杯楽しむんだから!!
私は時間を取り戻すかのようにたくさんはしゃいだ。
重家を産んでからは楽しみは重家の成長ばかりで、自分や周りのことなんてちっとも気にしていなかった私。
だけど今日は、今はたくさん楽しんじゃえって思って美味しいお料理を食べながらたくさんみんなと話に花を咲かせた。
楽しい時間を過ごし、部屋に戻る頃には少し疲れを感じてゆっくりと三成と時間を過ごしていた。
「重家様は私が預からせて頂きます。」
部屋に戻るとすぐに顔を出してくれた朱里さんがそれだけを告げると早々に部屋から出て行った。
「今日は甘えちゃおうかな。」
「ずっと甘えていればいい。」
私の言葉に微笑みながら相槌を打つ三成もとても嬉しそうで、
「あなたが側にいてくれる間は重家の母ではなく私はあなたの妻でいます。」
だから私も三成に微笑みながら言葉を返した。
ずっと触れたくても触れられなかった三成がすぐ側にいるのが嬉しい。
「急に可愛くなっては俺の心がついていかない。」
ほほを赤く染めた三成の言葉。
可愛くなんて...
三成の言葉に照れる私を抱きよせて頬にそっと唇が押しつけられた。
柔らかい三成の唇。
もっともっと深く触れたい...。