勝利の女神になりたいのッ!~第2部~
芽衣ちゃんの言葉は私の胸にちくりと刺さった。
佐和さんは優しい。
私をいつも包み込んでくれる。
どんな私でも彼は受け止めてくれる。
それにどっぷりと甘えている私。
このままではいけないって何度も考えた。
けれど、私はその都度佐和さんに考えなくてもいいんだって言われて一向に前に進めなかった。
良君のことだって結局いつも佐和さんに守られて私1人じゃ何も出来てない。
好きだから、彼と対等でありたい。
彼の役にたちたいと思うのに…。
彼はもしかしたら我慢ばかりしてくれてるのでは?
そう思うとソファーで頭を悩ませるだけなんていけないと思った。
なんだか急に気持ちが焦りだして、いてもたってもいられない状態な気がして…
気がつくと脱衣所で服を脱ぎ捨てていた。
お風呂の扉の向こうからはシャワー水音が聞こえる。
扉の向こうには佐和さんがいる。
生まれたままの姿で私はドアノブを回した。