勝利の女神になりたいのッ!~第2部~
「それではお願いします。」
桔梗さんは早々に部屋から出て行った。
残されたのは私と椿さん。
「お城のみんなは元気なの?」
「…ですか?」
「???」
「言葉の使い方も気をつけて下さい。」
「………。」
「さぁ、もう一度!」
唇の端を片方だけ持ち上げながら椿さんはちょっぴり意地悪モードで私に話しかけた。
特訓か…。
散々桔梗さんに言われていたのに、椿さんの登場でスッカリ日常モードに戻ってしまっていた私はまたガックリと肩を落とす羽目になった。
「お城のみんなは元気なのですか?」
「はい、皆元気に過ごしておりますよ。」
「そう、それは良かった…でございます。」
「紫衣様!」
ギロリの睨まれてやっぱり肩を落とすしかない私。
だって意識しすぎちゃって上手く喋れないよっ!
こんなんじゃ話をするのも億劫だよ…。
息が詰まっちゃう!