勝利の女神になりたいのッ!~第2部~


豊臣政権においての五大老、五奉行制


秀吉が己の死後、その息子秀頼を守っていく為の制度として五大老を定めた立法機関であり、豊臣家に忠誠を誓った有力大名5人が任命された。

その大老の1人が徳川家康。


他に前田利家、毛利輝元宇喜多秀家、上杉景勝がいるけれど最も力を持っていたのは家康だった。

お兄ちゃん、石田三成は五奉行の1人で五大老の下で実務を司る機関とされ、秀吉の家臣で官吏としての行政処理能力に長けた5名が任命された。

お兄ちゃんの他に前田玄以、浅野長政、増田長盛、長束正家がいる。


実際に政治を動かしていたのはお兄ちゃん達五奉行で、だけど力の差は大きいと感じた。


豊臣に従う大名と豊臣の家臣。


いくら実質政治を動かしていても力の差は歴然としたものだったと思う。

「大名である大老と豊臣の家臣である奉行の力の差なんて俺達が実際に目にしなくてもわかってしまうと思わないか?」


「けれど、それを埋めなきゃ何も変わらないじゃない。」


「関ヶ原の合戦でと考えれば大老3人は西軍だったんだよな。」


「前田家は関ヶ原の時利家はもう死んでいて、息子の利長が家督を継いでいたんだろ?」


「家の存続を最優先した東軍参戦なのか…。」


「その決断をしたのは利長なのかな?
利家の奥さんのマツって割と発言権があったはずだろ?」


「西軍の総大将は現に毛利輝元だったわけだから、石田三成対徳川家康って戦になっている事がおかしいんだよ。」


佐和さん達3人の話はなかなか尽きない。





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