勝利の女神になりたいのッ!~第2部~
「何を考えている?」
俺の腕の中で考え事をするなんていい度胸だって意地悪な笑みを浮かべる三成。
「蕾が花開くまでしっかり守ろうと考えてました。」
スヤスヤと眠る重家に視線を向けて応えた。
満足そうに微笑む三成。
彼のその表情を見て私も心があたたかくなる。
「蕾か…。」
「はい。」
「これから、その蕾とやらは増えるのか?」
赤ちゃんが増える?
それは…。
「あなた次第です。」
「紫衣次第ではないのか?」
「私はあなた以外の子を身ごもることはありませんもの。」
「それならば俺も同じだ。
側室は持たぬと約束したであろう?」
紫衣だけなのだよって耳元で囁かれ、私は体が熱くなった。
彼の唇と指が私の体を刺激する。
甘い時間の訪れ…
だけど!
「ちょっと待って!」