勝利の女神になりたいのッ!~第2部~
お城で仕事に励む三成はきっとキリリとしていて誰よりも素敵に見えるにちがいない。
「お茶をどうぞとか言われて鼻の下を伸ばしてるんでしょ。」
しなしなと腰を振りながら歩く女の人が三成の横にしなだれかかるように座る姿が頭に浮かんで私は首をイヤイヤと横に振った。
想像が尽きないよ…。
手がふるふると震えるのを止めたくてギュッと拳を握って力を入れた。
悲しくて胸が苦しいよ。
「――ぷ…」
なのに間の抜けた音を発したのは三成で彼の肩は小さく震えてる?
「―クク……。」
「耳元で囁きあうのはダメ―!!」
頭の中の三成とその女の人はお互いの会話を周りに聞かれないように唇が触れそうなくらいに耳に寄せて話をしている。
「もう無理!見てらんない!」