勝利の女神になりたいのッ!~第2部~
紅葉さんの行動は必死すぎて、だけど凄く凄く心配してくれてるからだというのがわかる。
だけど、桔梗さんは口では優しいこと言いながらザマーミロ的な感情がビシビシ伝わるんだけど!
だから言ってしまった。
後悔しても遅いけど、余計な事を口にしちゃったんだ。
紅葉さんの普段の意地悪なんて可愛く感じるくらいに桔梗さんに逆らった時はハンパなく怖いってわかってるのに…後悔しても遅い…。
それに、そんな風に怖い桔梗さんは怒ってるからで、その原因は私だということだけはわかっているのに、その怒りは何なのかはわからない。
「あの…その…ね?」
だから言葉になんてならないのに話をしなきゃって気分になって声を出すのに、
「姫様…」
桔梗さんにため息混じりに呼びかけられてギクッと肩が揺れた。