勝利の女神になりたいのッ!~第2部~
三成の言葉が胸に響いて涙はすっかり止まっていた。
「俺から離れようとした事は許してはやらないけど」
私をのぞき込むようにしてニヤリと笑う三成。
「ごめんなさい」
「謝って許せることではないな」
「では、どうすれば?」
そういった瞬間に重なった唇。
熱い熱いキスが降り注ぐ。
「ふ...ん...んん...」
まだちょっぴりお酒の臭いのする三成の吐息。
熱くて甘くて全て彼に吸い取られるかのように体の力が抜けたとき
「たっぷりとおしおきをしてやる」
そう言って私の体は布団の上に組み敷かれた。
肝心な話は何もできてないのにって必死に頭を回転させようとするけれど降り注ぐキスに体の芯が熱を持って何も考えられなくなるのに時間はかからなかった。
「三成様...」
「紫衣...」
何度もお互いの名前を呼び合いながら深く繋がった体が熱い。
「好きです、あなたしか見えない」
そんな恥ずかしい言葉も彼の腕に包まれると自然と口から零れる。
「離さない」
そんな風に力強い言葉を掛けてくれる三成の腕の中で私は彼の熱を受け入れた。