勝利の女神になりたいのッ!~第2部~
「佐和さん、今夜私をあなたが咲かせて下さい」
勢いで佐和さんに宣言して逃げるように飛び込んだバスルーム。
とんでもなく大胆なこと言っちゃったって恥ずかしさから体がとてつもなく熱い。
少し冷たいと感じるほどのシャワーを頭から浴びて熱を冷ます。
だけど気持ちは真実。
恥ずかしいけど真実なんだ。
ずっと待っててくれた佐和さんに応えたい。
私を本当の意味で佐和さんのものにして欲しい。
きっとこんな風に思えるのは佐和さんの優しさに触れ続けたから...
それに佐和さんの家族のあたたかみを知ったから...
それと...
良君...。
彼の存在が怖くて仕方がない。
良君が私を見ているのではないから不安に思うことはないのかもしれない。
でも...
私じゃなくても邪魔はして欲しくない。
幸せそうだった紫衣とお兄ちゃんの邪魔をした欲しくない。
だからお兄ちゃんたちと同じように私達も幸せになりたいって思った。
佐和さんと...今夜...
「っっ!!」
考えるだけで頭が沸騰しそう...。
どうしよう
今更だけど恥ずかしくて仕方がない。