勝利の女神になりたいのッ!~第2部~


「紫衣、重家の泣き声が聞こえて…あら、三成さん。」


襖が開いて飛び込んできたのはゆきさん。


「紫衣、重家様が…
三成様いらしたのですか?」


朱里さんも部屋に飛び込んできた。


その後も、


「通りかかったら偶然泣き声が聞こえた。」


そう言いながら部屋をのぞく左近さんに続いて紅葉さんも桔梗さんもやって来た。


みんな重家、重家って一番に重家の名前を呼んで、三成は二の次。


ゆきさんに抱かれみんなに囲まれる重家を見ながら私は三成に囁いた。


「私達は重家に嫉妬しなくてはいけなくなりそうですね。」


「そのようだな。」


優しく微笑みみんなに囲まれる重家を見つめる三成。


「人気者のお株を重家に取られてしまったな。」

「そうみたいです。」


私も重家を見つめて三成に応えた。







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