勝利の女神になりたいのッ!~第2部~


とっても幸せな赤ちゃん。


みんなに愛されて元気に育って欲しい。


私のそばから赤ちゃんがいなくなると朱理さんも赤ちゃんのところに移動して、


「なんだかまた放置されるのは嫌だよ。」


すぐに私も仲間に入りたくなる。


「紫衣はおとなしく布団に入ってなきゃいけないよ。」


ゆきさんは赤ちゃんを腕に抱いたまま視線も向けずに私に応える。


「私の赤ちゃんなのに~」


情けない声を上げる私を見て朱理さんはニコニコと微笑んでいた。


赤ちゃんを中心にとっても和やかで幸せな時間が流れていた。


そして、やっと部屋を訪ねてくれた待ち人。


三成の声襖越しに聞こえた。


「入るぞ。」


普段と変わらない三成にちょっぴり下がるテンション。


三成は嬉しくないの?







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