勝利の女神になりたいのッ!~第2部~


木の下に集まる人達。


思わず駆け出す足をそのままに進むと、


「どうして?」


仕事だと出掛けた三成と左近さんもいて驚く私に、


「今日はお休みを頂けましたので早くに帰ってきたんですよ。」


丁寧に左近さんは教えてくれて、


「いてはいけないのか?」


だけど不機嫌に言葉を落とすのは三成。


彼の怒った表情の意味がわからない私はキョトンとして彼を見つめた。


もしかして仕事で何かあったのかな?


とんでもなく大きなトラブルとか?


頭の中が急に忙しく動き回る。


三成の気持ちを察してあげたいと、それだけでいっぱいになった。


だけど、そんなのお構いなしにみんな忙しく動き回り、


「では、始めましょうか。」


いったい何を始めるのか、左近さんの号令がかかった。


木の下に引かれた茣蓙に全員が上がり、座り込む。


茣蓙の中央には膳が並べられていて、色彩豊かに美しく盛りつけられたお料理が置かれていた。


宴の時を思い出す料理の数々、その膳に一人ずつ座っていくと、私と三成の席がないことに気がついた。


まさかの仲間外れ?!








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