お姫様の憂鬱†王子様の愛情
広くて豪華な部屋へ案内されると、
椅子に座っていたヴェルディナ王妃は立ち上がって、
ユアリスたちの所まで歩いてきた。
……と言うよりは、走って来たと言った方が正しい。
その勢いのまま、ユアリスに抱き着く王妃様。
「ユアリスちゃーん。いらっしゃい~待ってたのよ?…いやーん。相変わらず可愛い~念願の娘~」
「…ミアリヤも相変わらずね」
「あら~リスティナは分からないのよ~娘も息子もいるから!!私は息子しかいないもの!!」
ミアリヤっていうのはヴェルディナ王妃様だ。