白い光の中で
「あった‥305号室。本郷恵奈(ほんごう えな)」



本当にいくのか‥?





「『説明しといたから〜』って言ってもな‥気まずいよ栗原さん‥」




そうやってどうしようかと迷っているうちに

通りかかったおじさんに声をかけられた






「恵奈ちゃんのお友達かい?」


「あ、えっと‥」


「大切にしてあげなさい」

そう言っておじさんは去っていった


「大切にしてあげなさいって、まだ会ってないんだけど‥」




よし‥‥行こう‥

と小さな決意を固めた時だった
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