白い光の中で
「冬ってすぐ暗くなっちゃうよね。」
沈黙を破ったのは恵奈だった
「だな。帰るか。晩ご飯運ばれてくるし」
「うん」
恵奈は少し
もの寂しげな表情を浮かべた
実際30分くらい
屋上にいたと思う
でも、田舎の風は冷たくて
手が冷たくなった
「平気か?」
「うん、大丈夫だよ。コート着てるし」
隣で歩いている恵奈は
俺と違ってあったかそうだ
恵奈と話してると
不意に手が触れた
やっぱり少し冷たかった