ほっぺた以上くちびる未満
彼女の中に指を埋める。
「ひゃあ!?」
どろり、熱い粘膜が指に絡みつく。
浅いところと深いところを交互に掠めれば、彼女の背中が大きくしなる。
「い……や!
なん……で……ッ?」
「いちいち言わんと分からへん?」
彼女の細い前髪をかき上げて、視線を絡ませる。
「こないなコトは、どない人とする言うたんやったっけ?」
「想い合ってる、人……?」
「せや、つまり……」
彼女の瞼に優しいキスを落とす。
「ボクもキミが好きや」