好きじゃない。ワケでもない。
それから少し休憩してから外に出る。
甲斐甲斐しく世話をやく小泉拓をみてコイツは案外おせっか…面倒見が良いのかもしれない。
帰宅途中の人が多い。もう7時…こんな時間まで遊んだのは久しぶりだ。まぁ映画もそこそこ面白かったし…気持ち悪さを覗けば。今度は平面希望だ。
小泉拓も映画中はちょっかいださなかったし。案外常識人。もうちょっと違う所でも常識を出してほしい。
「あの、今日はありがとう。もう帰らなきゃ」
「あぁ…なんか、ごめんな?具合は?」
あれだけ俺様だった小泉拓は影を潜めている。今まであたしの目すら見て話さなかったくせに急に態度がかわって…正直キモチワルイ。
「別に貴方が悪いわけじゃないし」
「なぁ…貴方とかあんたとか止めない?拓ってよんでよ」
そして小泉拓はキモチワルイ態度にプラスして真剣な目という鳥肌もののオプションを付けてビックリな発言をしてきた。