SECRET-LOVE*危険な極上大人の男
俺は彼女の腕を引き寄せ胸に抱きしめた。ほのかに香る甘い香りと柔らかく女らしい体つきが心地良い。
お前が不安なら、何度でも抱きしめてやる。
無論、こんな事でお前の寂しさを無くせるなんざ、これっぽっちも思ってない。
寂しさを一時的に紛らわせてるだけってのも、わかってる。
でもな。今の俺にはこうする事しか出来ない。出来もしない約束は、したくないからな…。
「…答えてくれないって事は…たった一日だけでも…無理なのね…」
「……悪い」
俺はただ謝る事しか出来ない。
お前が期待している様な事を、口にする事は出来ない…。
ごめんな。