SECRET-LOVE*危険な極上大人の男

｢ねぇ…いつまでこの仕事を続けるの？ずっと…じゃないわよね？｣


｢そうだな。でも期待はするな｣


｢…わからないって事？｣


｢…ああ。今のとこはな｣


｢……そっか。ねぇ…帰って来たら…デート、連れてってね｣




胸から顔を上げて俺を見上げるお前は、瞳に涙を溜めたまま見つめる。


指で涙を拭ってやり、額に口づけてもう一度胸に強く抱きしめた。




｢ああ。わかった。約束する｣


｢ありがとう｣




お前は渋々納得したんだろうな。寂しい思いさせてごめんな。


中途半端に口約束は出来ないが、この仕事が終わればデートじゃなく旅行でも行こうな。