雪情
【車酔いー4】


「じゃあ
やっぱ俺たちだけで
雪男を捕まえるしか
ないな………」






小川は
残念そうな顔をした。






雪男の恐怖を
一番知っている分
誰よりも残念だろう。






それを田崎は励ました。






「しかし、
ワシも刑事の端くれ。

必ず皆さんを
お守りしましょう!

約束しますよ」







先程まで
初めて
人を撃つかもしれない
拳銃を握り締めて、
弱気になっていた
田崎だが、

いつのまにか
その弱気もなくなり
シッカリとした
顔つきになっていた。






今の田崎なら
迷わず犯人を撃つことが
できるだろう。






なぜか
こんなにも自信を
取り戻したのだった。






「それは
ありがとうございます。

私達も
足を引っ張らないように
しますよ」







「まあ
警察に守られていた方が
安心だしな」





そう大久保と小川は
言った。







これからは
田崎中心で
動くことになりそう
なので、

皆をまとめるように
しなくてはならない
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