雪情
【車酔いー5】
「任せてください。
本当は
一般市民に
こんなこと頼むのは
間違っていますが、
皆さんも
ヨロシク頼みますよ」
ドーンと
田崎は胸を張って言う。
それを見た白井は
またも影で笑っている。
しかし、
今度は田崎がそれに
気付いた。
「おい、
何がおかしいんだ?」
田崎は
白井の近くに行き、
話しかけた。
白井は
他の人に聞こえない
程度の小声で
答えた。
「ククク………
だってよ、
さっきまで
あんな緊張していたのに
って思うと
ついおかしくてな」
「き、緊張なんて
してなかったわい」
と言いながらも
顔は少し赤い。
それを
白井は見逃さなかった。
「耳まで赤いぜ」
「からかうな。
まったくお前さんは…」
「だけど、
部下が来ないなんてな…
俺だけでも
さっさとアンタの部下と
下山できると
思ったのにな」
「例え部下が来ても
1~2人だ。
この雰囲気を見てみろ?
とてもお前さんだけ
なんて、
下山できんね」
そう小声で言うと、
はあーーっと
白井はため息をついた。
大勢で
仲間が来てくれるなら
ここにいる全員を
保護することができるが
事件も知らないのに、
そんなに多い人数が
動くはずないのだ。
それに、
ここの場所は
村にいた駅員にしか
言っていないので、
ここまで
探しに来てくれることは
まずないことだろう。
確かに、
駅員に聞けば
山に登ると
言ってあるので、
ここにいることが
分かりそうである。
しかし、
肝心の駅員の居る
その村まで
行く手段がないのだ
「任せてください。
本当は
一般市民に
こんなこと頼むのは
間違っていますが、
皆さんも
ヨロシク頼みますよ」
ドーンと
田崎は胸を張って言う。
それを見た白井は
またも影で笑っている。
しかし、
今度は田崎がそれに
気付いた。
「おい、
何がおかしいんだ?」
田崎は
白井の近くに行き、
話しかけた。
白井は
他の人に聞こえない
程度の小声で
答えた。
「ククク………
だってよ、
さっきまで
あんな緊張していたのに
って思うと
ついおかしくてな」
「き、緊張なんて
してなかったわい」
と言いながらも
顔は少し赤い。
それを
白井は見逃さなかった。
「耳まで赤いぜ」
「からかうな。
まったくお前さんは…」
「だけど、
部下が来ないなんてな…
俺だけでも
さっさとアンタの部下と
下山できると
思ったのにな」
「例え部下が来ても
1~2人だ。
この雰囲気を見てみろ?
とてもお前さんだけ
なんて、
下山できんね」
そう小声で言うと、
はあーーっと
白井はため息をついた。
大勢で
仲間が来てくれるなら
ここにいる全員を
保護することができるが
事件も知らないのに、
そんなに多い人数が
動くはずないのだ。
それに、
ここの場所は
村にいた駅員にしか
言っていないので、
ここまで
探しに来てくれることは
まずないことだろう。
確かに、
駅員に聞けば
山に登ると
言ってあるので、
ここにいることが
分かりそうである。
しかし、
肝心の駅員の居る
その村まで
行く手段がないのだ