雪情
【車酔いー8】
「もうすぐで
着くと思いますから」
内藤は山本を気遣って
それ以上
話そうとはしなかった。
だけど、
車酔いとは
何か喋っていないと
気持ち悪くなってしまう
ものである。
喋らないと
気持ち悪くなるが、
口を開けば
吐いてしまいそう。
車酔い特有の悪循環。
せめて
口が開かなくなるくらい
気持ち悪くなる前に、
内藤と
たくさん話をしていれば
良かったのである。
山本は思った。
(このままではマズイ!
もう限界の限界だ!!)
顔色も徐々に悪くなり、
最大の吐き気の波が
襲ってくる。
(う、もうだめだ!!)
と思った瞬間
偶然車が停車した。
目の前の道路は、
雪崩と見られる雪で
通行止めになっていた。
「通行止め?
やっぱり
課長の言う通りだ……」
内藤は
険しい顔をしている。
山本は
もっと険しい顔を
している
「もうすぐで
着くと思いますから」
内藤は山本を気遣って
それ以上
話そうとはしなかった。
だけど、
車酔いとは
何か喋っていないと
気持ち悪くなってしまう
ものである。
喋らないと
気持ち悪くなるが、
口を開けば
吐いてしまいそう。
車酔い特有の悪循環。
せめて
口が開かなくなるくらい
気持ち悪くなる前に、
内藤と
たくさん話をしていれば
良かったのである。
山本は思った。
(このままではマズイ!
もう限界の限界だ!!)
顔色も徐々に悪くなり、
最大の吐き気の波が
襲ってくる。
(う、もうだめだ!!)
と思った瞬間
偶然車が停車した。
目の前の道路は、
雪崩と見られる雪で
通行止めになっていた。
「通行止め?
やっぱり
課長の言う通りだ……」
内藤は
険しい顔をしている。
山本は
もっと険しい顔を
している