雪情
【車酔いー10】
「すみません、
この先の村まで行く道は
他にありませんか?」
と内藤は尋ねた。
「他はないよ。
この道しか
行く道はないけど、
明日か明後日あたりには
通れるようになると
思うよ」
内藤がふと見ると、
すぐ下の道に
線路らしきものが見える
「あれは線路ですか?」
「ああ、
確かに線路だが」
「では、
今電車に乗れば
村まで行けますか?」
するとその男は
首を振った。
「いや、
電車もこの時期は
不通になってしまうんだ
電車が通る
途中のトンネルには、
雪が降ると
毎年決まって
雪崩が起きてしまうの
だよ」
「そうすると、
やはり村に行ける方法は
山越えしかないの
ですか?」
「山越え?
あそこは
雪崩が起きないから
行こうと思えば
行けるが……」
男の顔は
あまり良い顔をしない。
「ありがとうございます
それだけ聞ければ
十分です」
そう言い、
内藤は頭を下げた。
やはり田崎は
山登りをしたに違いない
田崎の性格を
掴んだ上での予想で
あるが、
きっと間違いはない!
そう内藤は思い、
左側にある山を眺めた。
(あの山の
どこに行ってしまったの
だろう……)
内藤が
山を見つめていると、
男が慌てて話してきた。
「あ、あんた
もしかして
山登りする気かい?
それは
やめといた方がいいぞ。
悪いことは言わないから
雪が溶けるまで
村に行くのは
我慢したほうがいいよ」
「いえ、
私の上司が
村から戻れないので、
町に帰るために
登った可能性が
あるのですよ」
「まさか、
この時期に!!?
あの山は危険だ!」
と驚いた
様子を見せている
「すみません、
この先の村まで行く道は
他にありませんか?」
と内藤は尋ねた。
「他はないよ。
この道しか
行く道はないけど、
明日か明後日あたりには
通れるようになると
思うよ」
内藤がふと見ると、
すぐ下の道に
線路らしきものが見える
「あれは線路ですか?」
「ああ、
確かに線路だが」
「では、
今電車に乗れば
村まで行けますか?」
するとその男は
首を振った。
「いや、
電車もこの時期は
不通になってしまうんだ
電車が通る
途中のトンネルには、
雪が降ると
毎年決まって
雪崩が起きてしまうの
だよ」
「そうすると、
やはり村に行ける方法は
山越えしかないの
ですか?」
「山越え?
あそこは
雪崩が起きないから
行こうと思えば
行けるが……」
男の顔は
あまり良い顔をしない。
「ありがとうございます
それだけ聞ければ
十分です」
そう言い、
内藤は頭を下げた。
やはり田崎は
山登りをしたに違いない
田崎の性格を
掴んだ上での予想で
あるが、
きっと間違いはない!
そう内藤は思い、
左側にある山を眺めた。
(あの山の
どこに行ってしまったの
だろう……)
内藤が
山を見つめていると、
男が慌てて話してきた。
「あ、あんた
もしかして
山登りする気かい?
それは
やめといた方がいいぞ。
悪いことは言わないから
雪が溶けるまで
村に行くのは
我慢したほうがいいよ」
「いえ、
私の上司が
村から戻れないので、
町に帰るために
登った可能性が
あるのですよ」
「まさか、
この時期に!!?
あの山は危険だ!」
と驚いた
様子を見せている