雪情
【存在せぬものー4】
「でも、
警察が死体の調査が
終わり次第、
必ず荻原さんは
安らかに眠れるよう
お墓にいれますよ。
それまでは辛いですが
大久保さんも小川さんも
納得してください」
その言葉に
二人は静かに肯いた。
今することは、
一刻も早くこの山を下り
警察に知らせること
である。
それが
荻原に対する
唯一のはなむけであった
そのためには
川上を置いていくことが
できない。
何とか
納得できるくらいの
説得が必要である。
「これは早くに
川上さんを
説得させた方が
良さそうですね。
どうします?
この吹雪ですが
行きます?」
「今が一番
危険な時だしな……
そうですな
もう行きましょうか」
そう田崎が言うと
白井がストップをかける
「おいおいおいおい、
この雪で行く気か?」
「気をつけて行くさ」
「でもよ、
もしさっきみたいに
雪男に出会ったら……」
「なら
ますます川上さんの
もとに
行かねばならんよ。
まあ出会ったら対抗せず
うまく逃げ切って
みるわい」
さすが刑事、
正義感だけは
一人前だなと
白井は感じた。
「ではワシから先に
行くかな。
大久保さん
ここは頼みましたよ」
「あ、はい
また何か食べ物とか
必要になったり、
説得できないようなら
一端戻ってきて
くださいね。
その次は
私が代わっていきますよ」
田崎は軽く微笑み
「ありがとう。
では行ってくるよ」
と、吹雪く外へと
出て行った
「でも、
警察が死体の調査が
終わり次第、
必ず荻原さんは
安らかに眠れるよう
お墓にいれますよ。
それまでは辛いですが
大久保さんも小川さんも
納得してください」
その言葉に
二人は静かに肯いた。
今することは、
一刻も早くこの山を下り
警察に知らせること
である。
それが
荻原に対する
唯一のはなむけであった
そのためには
川上を置いていくことが
できない。
何とか
納得できるくらいの
説得が必要である。
「これは早くに
川上さんを
説得させた方が
良さそうですね。
どうします?
この吹雪ですが
行きます?」
「今が一番
危険な時だしな……
そうですな
もう行きましょうか」
そう田崎が言うと
白井がストップをかける
「おいおいおいおい、
この雪で行く気か?」
「気をつけて行くさ」
「でもよ、
もしさっきみたいに
雪男に出会ったら……」
「なら
ますます川上さんの
もとに
行かねばならんよ。
まあ出会ったら対抗せず
うまく逃げ切って
みるわい」
さすが刑事、
正義感だけは
一人前だなと
白井は感じた。
「ではワシから先に
行くかな。
大久保さん
ここは頼みましたよ」
「あ、はい
また何か食べ物とか
必要になったり、
説得できないようなら
一端戻ってきて
くださいね。
その次は
私が代わっていきますよ」
田崎は軽く微笑み
「ありがとう。
では行ってくるよ」
と、吹雪く外へと
出て行った