雪情
【二人目の死者ー5】
確かに
先程の小川の形相は
凄まじいものである。
全員でも、
止められるという
保障はなかった。
「落ち着いて考えてくれ
説得なんて
できるものじゃない。
恋人を失った悲しみは
計り知れない力を
発揮するものなんだ」
「………」
黙っている田崎に
白井は言葉を続ける。
「今は
あんたがリーダーなんだ
あんたがいなくなったら
終りだぞ」
「分かった……
…スマンな」
田崎はようやく
白井の言っていることが
分かった。
まだ
小川がいなくなった
とこで、
チームは三人いる。
何とか
最低限まとまりの
できる人数である。
もし、
田崎が追いかけていたら
当然小川に振り切られ
見失い、
吹雪の中
一人にされて
迷ってしまい、
残された
白井と大久保の二人も
まとめ役が
いなくなるということで
どうなっていたか
分からない。
そこまでのことを
頭で想定し、
白井は田崎を
止めたのだった。
「…お前さんの方が
リーダーに
適しているな………」
田崎は
呟くように言った。
「ほら、
んなこといいから
中に入るぞ。
いつまでも
こんなドア開けたまま
外にいるのは寒い」
「そうですよ。
ここは一端
中に入りましょうか」
大久保も白井の意見に
乗って、
田崎にそう言った
確かに
先程の小川の形相は
凄まじいものである。
全員でも、
止められるという
保障はなかった。
「落ち着いて考えてくれ
説得なんて
できるものじゃない。
恋人を失った悲しみは
計り知れない力を
発揮するものなんだ」
「………」
黙っている田崎に
白井は言葉を続ける。
「今は
あんたがリーダーなんだ
あんたがいなくなったら
終りだぞ」
「分かった……
…スマンな」
田崎はようやく
白井の言っていることが
分かった。
まだ
小川がいなくなった
とこで、
チームは三人いる。
何とか
最低限まとまりの
できる人数である。
もし、
田崎が追いかけていたら
当然小川に振り切られ
見失い、
吹雪の中
一人にされて
迷ってしまい、
残された
白井と大久保の二人も
まとめ役が
いなくなるということで
どうなっていたか
分からない。
そこまでのことを
頭で想定し、
白井は田崎を
止めたのだった。
「…お前さんの方が
リーダーに
適しているな………」
田崎は
呟くように言った。
「ほら、
んなこといいから
中に入るぞ。
いつまでも
こんなドア開けたまま
外にいるのは寒い」
「そうですよ。
ここは一端
中に入りましょうか」
大久保も白井の意見に
乗って、
田崎にそう言った