雪情
【唐辛子団子ー9】
白井は、
こんな物見て、
目潰しが
連想できるわけないと
思った。
「それでだ。
作ったはいいが、
これを
包む物がないことに
気付いてな……」
「は?
じゃあ、
あんたは後先考えずに
目潰しなんて
作ったのか?」
白井の言葉に
田崎は「ハア」と
面目ないといった感じに
肯いた。
そんな、
間の抜けた様子を
見た白井は、
必死に笑いをこらえた。
……がこらえきれず、
すぐに笑い声を上げた。
「ハハハハハ!
後先考えずに
作ったのか?
相変わらず
バカやってんなー」
と白井に
大笑いされてしまった。
「何とでも言うがいいさ」
田崎には
そう言うしかなかった。
「あ~腹痛い。
大久保さんも
おかしいと
思わなかったか?」
「私ですか?
私は
刑事さんの言う通り
やっていたので、
包む物は案があって
目潰しを
作っているのかと
思って………」
遠まわしに言えば
おかしかった、
と言う意味である。
「ほら大久保さんも
気付くよなあ?
まったく
爪のアカでも
飲ませたいぜ~」
皮肉であった。
先程白井に対して
思っていたことを、
逆に言われてしまった。
小馬鹿にされた田崎は
何も言えなくなって
しまった。
さすがに
からかい過ぎたかなと
白井は思い、
田崎の肩を叩いた。
「まあ安心しな、
代用品で良ければ
包むものあるぜ」
その言葉に
田崎は顔を上げた。
「ほ、本当か?」
田崎がそう言うと
白井は肯き、
立ち上がって台所に
行った
白井は、
こんな物見て、
目潰しが
連想できるわけないと
思った。
「それでだ。
作ったはいいが、
これを
包む物がないことに
気付いてな……」
「は?
じゃあ、
あんたは後先考えずに
目潰しなんて
作ったのか?」
白井の言葉に
田崎は「ハア」と
面目ないといった感じに
肯いた。
そんな、
間の抜けた様子を
見た白井は、
必死に笑いをこらえた。
……がこらえきれず、
すぐに笑い声を上げた。
「ハハハハハ!
後先考えずに
作ったのか?
相変わらず
バカやってんなー」
と白井に
大笑いされてしまった。
「何とでも言うがいいさ」
田崎には
そう言うしかなかった。
「あ~腹痛い。
大久保さんも
おかしいと
思わなかったか?」
「私ですか?
私は
刑事さんの言う通り
やっていたので、
包む物は案があって
目潰しを
作っているのかと
思って………」
遠まわしに言えば
おかしかった、
と言う意味である。
「ほら大久保さんも
気付くよなあ?
まったく
爪のアカでも
飲ませたいぜ~」
皮肉であった。
先程白井に対して
思っていたことを、
逆に言われてしまった。
小馬鹿にされた田崎は
何も言えなくなって
しまった。
さすがに
からかい過ぎたかなと
白井は思い、
田崎の肩を叩いた。
「まあ安心しな、
代用品で良ければ
包むものあるぜ」
その言葉に
田崎は顔を上げた。
「ほ、本当か?」
田崎がそう言うと
白井は肯き、
立ち上がって台所に
行った