雪情
【外からの威圧感ー9】
「大丈夫ですか
白井さん?
顔色が良くないですよ」
大久保の言葉に
手を挙げて返した白井は
田崎の近くに座った。
やはりこの中では、
田崎の側に居るのが
一番安全であろうと
思ったのだ。
こんなことを
考えている白井は、
雪男の脅威を認めたと
言っても過言ではない。
とにかく今は、
外に出ることを
避けた方が
良さそうである。
「あ、小川さん服が…」
大久保が気付いた
小川の服には、
薄っすらと赤い色が
こびり付いている。
きっとこれは川上の血で
乾いて
パリパリになった
ものだろう。
小川は
自分の服を見つめた。
「…刑事さん」
「なんだね?」
「どうして…
…どうしてさゆりは
殺されなきゃ
ならなかったんだ…」
自分に付いた血を見て、
小川は再び
川上の事を
思い出していた。
「ヤツの目的は
一体なんなんだ?」
小川のこの質問に、
田崎は返事を迷った。
正直、雪男の目的が
まだハッキリして
いないからである。
「それは…」
「それは、何だ?」
そんな
あやふやな言い方に、
小川は業を煮やした。
「全然分からないのか?」
「まだハッキリと
していないのですが…」
と田崎は続けて、
「ワシ達の判断では、
ヤツは
ただ人を殺害するのを
楽しんでいるのかもしれん」
「なんだと?」
「一人きりに
なったとこを狙うのが、
ヤツの
やり方と思いますな」
「ってことは何か?
一人きりになったら
誰でもいいから
殺害するって事か?」
小川は半ば
怒り気味である。
川上が殺されたのが、
何か理由があると
思ったからである
「大丈夫ですか
白井さん?
顔色が良くないですよ」
大久保の言葉に
手を挙げて返した白井は
田崎の近くに座った。
やはりこの中では、
田崎の側に居るのが
一番安全であろうと
思ったのだ。
こんなことを
考えている白井は、
雪男の脅威を認めたと
言っても過言ではない。
とにかく今は、
外に出ることを
避けた方が
良さそうである。
「あ、小川さん服が…」
大久保が気付いた
小川の服には、
薄っすらと赤い色が
こびり付いている。
きっとこれは川上の血で
乾いて
パリパリになった
ものだろう。
小川は
自分の服を見つめた。
「…刑事さん」
「なんだね?」
「どうして…
…どうしてさゆりは
殺されなきゃ
ならなかったんだ…」
自分に付いた血を見て、
小川は再び
川上の事を
思い出していた。
「ヤツの目的は
一体なんなんだ?」
小川のこの質問に、
田崎は返事を迷った。
正直、雪男の目的が
まだハッキリして
いないからである。
「それは…」
「それは、何だ?」
そんな
あやふやな言い方に、
小川は業を煮やした。
「全然分からないのか?」
「まだハッキリと
していないのですが…」
と田崎は続けて、
「ワシ達の判断では、
ヤツは
ただ人を殺害するのを
楽しんでいるのかもしれん」
「なんだと?」
「一人きりに
なったとこを狙うのが、
ヤツの
やり方と思いますな」
「ってことは何か?
一人きりになったら
誰でもいいから
殺害するって事か?」
小川は半ば
怒り気味である。
川上が殺されたのが、
何か理由があると
思ったからである