雪情
【推理の末にー3】
「………。
あとは何かないかね?」
手がかりは
少しでも多い方が
得である。
「うーん…。
前に俺は
近くで雪男を見たら
必ず死ぬって言ったが、
雪男を見て
助かった人もいるみたいだぜ」
「ほう、
雪男でも殺害に
失敗するんだね。
腕のある漁師さんでも
追っ払ったのかね?」
「いや、
それがただの村人でよ。
銃も持っていない
やつが助かったんだぜ」
田崎はその話に驚いた。
「銃も持っていないのに
かね?」
「ああ。
…そう言えば、
むしろ銃を持っている
猟師さんしか
殺されていないな」
「……」
田崎は
黙って聞いている。
何かを
考えているのである。
なんであろう?
この喉まで
出掛かっている感覚は。
まるで、
知っていることなのに
思い出せない……
そんな感覚と似ていた。
「小川の無念は
俺には一番分かるよ。
恋人も自分も
殺されたからな。
俺が仇
討ってやるかな」
と白井は
小川の銃を手に取った。
今まで白井は
荻原の銃を使っていたが
ここで小川の銃に
変える気らしい。
もし雪男に襲われたら、
小川の銃を使おうと
思ったのだ
「………。
あとは何かないかね?」
手がかりは
少しでも多い方が
得である。
「うーん…。
前に俺は
近くで雪男を見たら
必ず死ぬって言ったが、
雪男を見て
助かった人もいるみたいだぜ」
「ほう、
雪男でも殺害に
失敗するんだね。
腕のある漁師さんでも
追っ払ったのかね?」
「いや、
それがただの村人でよ。
銃も持っていない
やつが助かったんだぜ」
田崎はその話に驚いた。
「銃も持っていないのに
かね?」
「ああ。
…そう言えば、
むしろ銃を持っている
猟師さんしか
殺されていないな」
「……」
田崎は
黙って聞いている。
何かを
考えているのである。
なんであろう?
この喉まで
出掛かっている感覚は。
まるで、
知っていることなのに
思い出せない……
そんな感覚と似ていた。
「小川の無念は
俺には一番分かるよ。
恋人も自分も
殺されたからな。
俺が仇
討ってやるかな」
と白井は
小川の銃を手に取った。
今まで白井は
荻原の銃を使っていたが
ここで小川の銃に
変える気らしい。
もし雪男に襲われたら、
小川の銃を使おうと
思ったのだ