雪情
【推理の末にー18】
「こ、殺させない!
この刑事だけは絶対に!」
「…やはり、
罪のない殺人罪を
擦り付けられたく
ないからですか。
当然ですね、
そうしたら
貴方は死刑を受ける程の
重罪になるかもしれ…」
「違う!!!!」
大久保の言いかけた話を
消し飛ばすように、
白井は大声で言った。
「そんな理由
なんかじゃない。
俺はこいつに
殺人の理由を
初めて信じてもらえ
たんだ……
だから絶対に
殺させはしない!
俺の命にかえてもな!」
「白井…」
田崎の目の前にいる
犯罪者の背中が
大きく見えた。
しかし、
黙っている田崎でもない
「白井よ…何をしておる
何もしなければ、
お前さんは
助かるんだぞ?」
白井は
顔だけ田崎に振り向いた
その顔は笑顔であった。
「ありがとよ、
あの話を信じてくれて…
…ホント、ホント
嬉しかったんだ…」
「な、何をバカな…」
「本気で
言っているんだぜ?
ここでアンタを
見捨てたら、
天国の彼女に
合わせる顔がねえよ…」
田崎が見た白井の顔は
穏やかであった。
「何でワシなんか助ける
お前さんの嫌いな
刑事だろ?」
「刑事だろうが
なんだろうが、
アンタは俺が守る。
それが
せめてもの罪滅ぼしだ…」
この刑事は
心から守りたかった。
最後に良い事をして
死ねたら、
本望だろうと
白井は思ったのだ
「こ、殺させない!
この刑事だけは絶対に!」
「…やはり、
罪のない殺人罪を
擦り付けられたく
ないからですか。
当然ですね、
そうしたら
貴方は死刑を受ける程の
重罪になるかもしれ…」
「違う!!!!」
大久保の言いかけた話を
消し飛ばすように、
白井は大声で言った。
「そんな理由
なんかじゃない。
俺はこいつに
殺人の理由を
初めて信じてもらえ
たんだ……
だから絶対に
殺させはしない!
俺の命にかえてもな!」
「白井…」
田崎の目の前にいる
犯罪者の背中が
大きく見えた。
しかし、
黙っている田崎でもない
「白井よ…何をしておる
何もしなければ、
お前さんは
助かるんだぞ?」
白井は
顔だけ田崎に振り向いた
その顔は笑顔であった。
「ありがとよ、
あの話を信じてくれて…
…ホント、ホント
嬉しかったんだ…」
「な、何をバカな…」
「本気で
言っているんだぜ?
ここでアンタを
見捨てたら、
天国の彼女に
合わせる顔がねえよ…」
田崎が見た白井の顔は
穏やかであった。
「何でワシなんか助ける
お前さんの嫌いな
刑事だろ?」
「刑事だろうが
なんだろうが、
アンタは俺が守る。
それが
せめてもの罪滅ぼしだ…」
この刑事は
心から守りたかった。
最後に良い事をして
死ねたら、
本望だろうと
白井は思ったのだ