雪情
【雪情ー10】
「これで、
晴れて俺も
刑務所に行けるな」
「………」
白井は立ち上がろうと
するが、
なかなかうまく立てない
「大丈夫かね?」
スッと田崎は
手を伸ばした。
「へっ………」
白井は笑顔で
その手を掴んだ。
田崎に引っ張られ
立ち上がると
白井は言った。
「ありがとよ」
「礼を言うのは
ワシの方だ。
今回は
お前さんのおかげで
助かったよ」
「何を言う?
急に気味がワリいな。
アンタが
事件を解いたから
助かったんだろう?」
すると、
田崎はそれを否定した。
「それは違う。
お前さんの
何気ない一言や
記憶力のおかげで
事件を解決できたんだ。
これは、
二人で力を合わせた
結果だよ」
田崎一人では
今回どうする事も
できなかったのかも
しれない。
互いの立場は違うけど、
パートナーとして
最高であった。
「ハハ、
なら俺らは
迷コンビって事だな」
「フ……
それを言うなら
名コンビだろう?」
田崎はそう言い、
二人はこの家を後にした
やっと、
長い長い一夜が
明けようとしている。
夜明け前の薄暗い空を
見上げ、
二人は山を登って行った
白井は
足を怪我しているので、
田崎に肩を借りて
二人でゆっくりと歩いて
行く。
一歩一歩確実に
雪を踏みしめながら…
そして、
ついに頂上に
辿り着く事が
できたのだった。
「……?」
その時、
背中に光を感じた。
二人が
振り返り見てみると、
それは朝日であった
「これで、
晴れて俺も
刑務所に行けるな」
「………」
白井は立ち上がろうと
するが、
なかなかうまく立てない
「大丈夫かね?」
スッと田崎は
手を伸ばした。
「へっ………」
白井は笑顔で
その手を掴んだ。
田崎に引っ張られ
立ち上がると
白井は言った。
「ありがとよ」
「礼を言うのは
ワシの方だ。
今回は
お前さんのおかげで
助かったよ」
「何を言う?
急に気味がワリいな。
アンタが
事件を解いたから
助かったんだろう?」
すると、
田崎はそれを否定した。
「それは違う。
お前さんの
何気ない一言や
記憶力のおかげで
事件を解決できたんだ。
これは、
二人で力を合わせた
結果だよ」
田崎一人では
今回どうする事も
できなかったのかも
しれない。
互いの立場は違うけど、
パートナーとして
最高であった。
「ハハ、
なら俺らは
迷コンビって事だな」
「フ……
それを言うなら
名コンビだろう?」
田崎はそう言い、
二人はこの家を後にした
やっと、
長い長い一夜が
明けようとしている。
夜明け前の薄暗い空を
見上げ、
二人は山を登って行った
白井は
足を怪我しているので、
田崎に肩を借りて
二人でゆっくりと歩いて
行く。
一歩一歩確実に
雪を踏みしめながら…
そして、
ついに頂上に
辿り着く事が
できたのだった。
「……?」
その時、
背中に光を感じた。
二人が
振り返り見てみると、
それは朝日であった