雪情
【雪情ー最終話】


「それで田崎さん、
そちらの方は……?」






内藤は白井の方を見た。







どうやら白井の顔は
知らないらしい。







しかも、
手錠もしてないので、

あの白井康司とは
思うまい。






普段なら
『もっと、勉強しろ!!
犯人の顔くらい
覚えとけ!』と叱る
とこだが、

今の田崎は違った。






覚悟をした白井は、
ポツリと呟くように言う。







「さあ、刑事さん…
俺を連行してくれ……」







白井は
田崎に両手を前に
突き出した。







……と田崎は
白井が手を挙げる前に、
その腕をガッチリ掴んだ













そして……




















「こいつは
ただの知人じゃよ。
昔からの親友なんでな」







田崎はそう言い、
白井の肩をポンと叩いた








あの時の
白井の顔といったら、




田崎が今思い出しても、







とても
面白い顔であった

























   ★END★

    ご愛読
ありがとうございました
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