雪情
【捜索ー9】
白井も犯罪者だが
外見の無愛想さとは
裏腹に、
考え方などまっすぐで
ある。
きっと殺人をしたのは
何か理由があるはずだ。
本当にワシは理由も
聞かず、
この男を逮捕して
いいのか?
そんなことは
自分の担当外のことだし
自分のやることは
ただ指定された犯人を
捕まえればいい。
他の事は干渉をしない
ことだ。
取調べも
他の人がやることだし、
このことは自分のやる
管轄ではない。
だが、
本当にワシは
この男を逮捕して
いいのだろうか?
そう思うが、
犯罪は犯罪だ。
同情する余地も
ないだろう。
とにかく、
川上が見つかり
吹雪が止み次第、
山を越えて
白井を署に連行しよう。
「じ……さん………
……け……じさん…
………刑事さん…」
田崎はハッとした。
「刑事さん?」
「おお……なんだね?」
大久保の声に
やっと反応できた。
「いや、
あの…随分虚ろだった
ものですから…」
そうだった。
大久保と話をしている
最中だった。
「あ、スマンスマン!!
話の途中で失礼でしたな」
「いいんです。
やはりお疲れでは
ありませんか?
お休みになられた方が
いいですよ。
番は私と白井さんで
しますから」
「いや、
ただ考え事を
していただけなんでね。
申し訳ない、
寝なくても大丈夫ですぞ」
「刑事さん
本当に大丈夫ですか?
眠りたくなったら
遠慮なく
言ってくださいね」
「どうも、
ありがとうございます
大久保さん」
そう田崎は照れた感じで
答えた
白井も犯罪者だが
外見の無愛想さとは
裏腹に、
考え方などまっすぐで
ある。
きっと殺人をしたのは
何か理由があるはずだ。
本当にワシは理由も
聞かず、
この男を逮捕して
いいのか?
そんなことは
自分の担当外のことだし
自分のやることは
ただ指定された犯人を
捕まえればいい。
他の事は干渉をしない
ことだ。
取調べも
他の人がやることだし、
このことは自分のやる
管轄ではない。
だが、
本当にワシは
この男を逮捕して
いいのだろうか?
そう思うが、
犯罪は犯罪だ。
同情する余地も
ないだろう。
とにかく、
川上が見つかり
吹雪が止み次第、
山を越えて
白井を署に連行しよう。
「じ……さん………
……け……じさん…
………刑事さん…」
田崎はハッとした。
「刑事さん?」
「おお……なんだね?」
大久保の声に
やっと反応できた。
「いや、
あの…随分虚ろだった
ものですから…」
そうだった。
大久保と話をしている
最中だった。
「あ、スマンスマン!!
話の途中で失礼でしたな」
「いいんです。
やはりお疲れでは
ありませんか?
お休みになられた方が
いいですよ。
番は私と白井さんで
しますから」
「いや、
ただ考え事を
していただけなんでね。
申し訳ない、
寝なくても大丈夫ですぞ」
「刑事さん
本当に大丈夫ですか?
眠りたくなったら
遠慮なく
言ってくださいね」
「どうも、
ありがとうございます
大久保さん」
そう田崎は照れた感じで
答えた