雪情
【捜索ー10】
「まあ
考えこんでしまうことは
誰にでもありますよ」
「まったく面目ない
ことですな。
しかし、
大久保さんお陰で
皆さんのだいたいの
性格を、
掴むことができました」
「お役に立てて
良かったです。
あの
…全然関係ないのですが
今度は
刑事さん達のことを
教えていただけない
ですか?」
「ワシ達のことを?」
「そうです。
ただの興味本位ですから
無理に答えなくとも
いいですよ」
「いや、
ワシらだけ
大久保さん達のことを
聞いて、
自分達のことを話さない
わけにはいかんよ。
何でもお答えしますぞ」
「すみません
ありがとうございます。
と言っても
どんな人達か、って
だけでいいですよ」
田崎は
ゴホンと咳払いをして
話し始めた。
「私は刑事をもう
30年以上も続けており、
歳も
そこそこいっているの
ですが、
根性だけは
まだ錆びていませんよ」
「それは
見れば分かりますよ。
その薄手のコート一つで
ここまで来ることは、
根性がないとできない
ことですからね」
「いやいや、
お恥ずかしい」
「いえ、
とてもすばらしい
根性だと思います。
それこそ私の方が
刑事さんを見習いたい
ですよ」
と大久保はニッコリと
答えた
「まあ
考えこんでしまうことは
誰にでもありますよ」
「まったく面目ない
ことですな。
しかし、
大久保さんお陰で
皆さんのだいたいの
性格を、
掴むことができました」
「お役に立てて
良かったです。
あの
…全然関係ないのですが
今度は
刑事さん達のことを
教えていただけない
ですか?」
「ワシ達のことを?」
「そうです。
ただの興味本位ですから
無理に答えなくとも
いいですよ」
「いや、
ワシらだけ
大久保さん達のことを
聞いて、
自分達のことを話さない
わけにはいかんよ。
何でもお答えしますぞ」
「すみません
ありがとうございます。
と言っても
どんな人達か、って
だけでいいですよ」
田崎は
ゴホンと咳払いをして
話し始めた。
「私は刑事をもう
30年以上も続けており、
歳も
そこそこいっているの
ですが、
根性だけは
まだ錆びていませんよ」
「それは
見れば分かりますよ。
その薄手のコート一つで
ここまで来ることは、
根性がないとできない
ことですからね」
「いやいや、
お恥ずかしい」
「いえ、
とてもすばらしい
根性だと思います。
それこそ私の方が
刑事さんを見習いたい
ですよ」
と大久保はニッコリと
答えた