雪情
【捜索ー11】


確かに今考えたら、
こんな吹雪の中
歩いて来たんだな、
と田崎はそう思い、
話を続ける。






「自分で自分のことを
言うのは難しいですな、

これ以上は
自分で思い当たる性格は
ありませんよ。

じゃあ、
次はあいつだが………」






田崎はチラッと
白井の方を見る。






白井は
まだ窓を眺めている。






「えっとあいつは………

そう、
料理が得意なヤツで……

あんな風に
外を眺めるのが好きで…

その状態で話しかけても
何も答えなくて……」






当然
白井とは今日会った
ばかりなので、

田崎にはハッキリとした
性格が分からなかった。







なので、
どうしても言葉に
詰まってしまう

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