雪情
【捜索ー12】
「どうしたんですか
刑事さん。
二人は
どんな関係なのですか?」
田崎は少し考えてから
答えた。
「………知人みたいな
ものだよ」
「そうですか。
てっきり二人共
刑事さんだと
思いましたよ。
だから、
この山の連続殺人犯を
調査しに
来たのとばかり
思っていました」
「連続殺人犯というのは
…雪男のことですかな?」
「はい、そうです」
「ハハハ、
ワシはそんなために
この山には登らんよ」
「なら何故この山に?」
「街まで行こうとしたが
下の村は道路も線路も
不通でな。
山越えして
街まで帰ろうと
したんだが、
途中この吹雪だ。
本当にまいったよ」
「そんな
無理なさらずとも
あの村なら3日くらいで
通行ができるように
なりますのに」
もちろん
3日経ってしまえば
白井の時効が切れて
しまうので、
やむを得ず
山越えを選んでしまった
のである。
しかし、
こんなことは
大久保には言えない
ことであった。
「よくよく考えてみたら
そうですな。
ハハハ」
なんとか
ごまかす様に田崎は
言った。
とそこへ、
やっと荻原達が
帰ってきた。
しかし、
二人とも顔は浮かない。
どうやら
見つからなかったようだ
「どうしたんですか
刑事さん。
二人は
どんな関係なのですか?」
田崎は少し考えてから
答えた。
「………知人みたいな
ものだよ」
「そうですか。
てっきり二人共
刑事さんだと
思いましたよ。
だから、
この山の連続殺人犯を
調査しに
来たのとばかり
思っていました」
「連続殺人犯というのは
…雪男のことですかな?」
「はい、そうです」
「ハハハ、
ワシはそんなために
この山には登らんよ」
「なら何故この山に?」
「街まで行こうとしたが
下の村は道路も線路も
不通でな。
山越えして
街まで帰ろうと
したんだが、
途中この吹雪だ。
本当にまいったよ」
「そんな
無理なさらずとも
あの村なら3日くらいで
通行ができるように
なりますのに」
もちろん
3日経ってしまえば
白井の時効が切れて
しまうので、
やむを得ず
山越えを選んでしまった
のである。
しかし、
こんなことは
大久保には言えない
ことであった。
「よくよく考えてみたら
そうですな。
ハハハ」
なんとか
ごまかす様に田崎は
言った。
とそこへ、
やっと荻原達が
帰ってきた。
しかし、
二人とも顔は浮かない。
どうやら
見つからなかったようだ