雪情
【決意ー5】
川上の言葉に
田崎は首を振る。
「いや
ワシが大久保さんを
戸を開けたままで
呼び止めていたから、
かすかだが銃声が
聞こえたのだよ。
その戸が
開いていなければ
聞こえることは
なかったよ」
田崎は話を続ける。
「そうして
銃声が聞こえたので、
我々三人が慌てて
見に行ったら、
小川さんは
銃口を構えていて、
その側で
荻原さんは
首の骨が折れて
倒れていたのだよ」
誰も口を利かず、
部屋が静かになる。
信じたくはないが、
これが事実なのだ。
「……そして
小川さんの言った話に
繋がるのだが、
ワシもこんなことが
起きるなんて
思わなかったよ」
「じゃあ犯人は
どこに行っちゃったの?
何のために
荻さんを殺したの!?」
川上は
少し興奮気味である。
「どれも分からんが、
もしかしたら
まだこの辺を
うろついているかも
しれん」
皆は息を呑む。
まだそんな殺人鬼が
この近くで、
田崎達の様子を
うかがっていたら
危険である。
外はいやに雪の音で
うるさく、
何の音かすら分からない
とても嫌な感じがする。
「とにかく
皆さん十分注意して、
吹雪が止み次第
ワシと下山して
警察に行きましょう」
川上の言葉に
田崎は首を振る。
「いや
ワシが大久保さんを
戸を開けたままで
呼び止めていたから、
かすかだが銃声が
聞こえたのだよ。
その戸が
開いていなければ
聞こえることは
なかったよ」
田崎は話を続ける。
「そうして
銃声が聞こえたので、
我々三人が慌てて
見に行ったら、
小川さんは
銃口を構えていて、
その側で
荻原さんは
首の骨が折れて
倒れていたのだよ」
誰も口を利かず、
部屋が静かになる。
信じたくはないが、
これが事実なのだ。
「……そして
小川さんの言った話に
繋がるのだが、
ワシもこんなことが
起きるなんて
思わなかったよ」
「じゃあ犯人は
どこに行っちゃったの?
何のために
荻さんを殺したの!?」
川上は
少し興奮気味である。
「どれも分からんが、
もしかしたら
まだこの辺を
うろついているかも
しれん」
皆は息を呑む。
まだそんな殺人鬼が
この近くで、
田崎達の様子を
うかがっていたら
危険である。
外はいやに雪の音で
うるさく、
何の音かすら分からない
とても嫌な感じがする。
「とにかく
皆さん十分注意して、
吹雪が止み次第
ワシと下山して
警察に行きましょう」