雪情
【決意ー10】
「川上さん………?」
と大久保が話しても
川上は答えない。
「お、おいさゆり!
どうしたんだ?」
小川の言葉にも
川上は反応しなかった。
「どうしたんですかな?」
続いて田崎も聞いた。
だが川上は
黙って着替えを続ける。
皆はそれを
ただ見つめていた。
そして、
着替えが終わる頃に
やっと川上が口を開く。
「私、
雪男を捕まえてくるわ」
その言葉に
全員唖然とした。
「川上さん
どういうことですかな?
まさか
外に行くなんて
言わせませんぞ!!」
川上に対し、
田崎は怒鳴った。
もちろんそれは、
ヘタに動いて
これ以上犠牲者を
出したくないからである
それでも
川上は怯まなかった。
「いやよ、
私は絶対に
荻さんを殺した雪男が
許せないわ!!
だから、
私の手で捕まえに
行くのよ」
「川上さん
落ち着いてください。
それじゃあ
荻さんに続いて
あなたまで……」
「そうだぞ、さゆり!
外に出るのは
俺が許さないぞ!!
お前を
死なせたくないんだ!」
大久保と小川の説得にも
応じる様子はないようだ
「外で
うろうろ探しまわる
わけじゃないわ。
さっきの小屋に
戻るだけよ。
だから
もう説得しに来ないで…
皆を
荻さんと同じ目には
合わせたくないの」
「駄目だ!!
行かせねえぞ!」
「その通りですぞ!!
我々は
荻原さんの二の舞だけは
避けたいのですよ!!」
川上は
ゆっくり目をつぶった。
そして………
「お願い………
私を行かせてちょうだい
じゃないと、私は……」
と川上は
全員に向かって
銃を構えた…
「川上さん………?」
と大久保が話しても
川上は答えない。
「お、おいさゆり!
どうしたんだ?」
小川の言葉にも
川上は反応しなかった。
「どうしたんですかな?」
続いて田崎も聞いた。
だが川上は
黙って着替えを続ける。
皆はそれを
ただ見つめていた。
そして、
着替えが終わる頃に
やっと川上が口を開く。
「私、
雪男を捕まえてくるわ」
その言葉に
全員唖然とした。
「川上さん
どういうことですかな?
まさか
外に行くなんて
言わせませんぞ!!」
川上に対し、
田崎は怒鳴った。
もちろんそれは、
ヘタに動いて
これ以上犠牲者を
出したくないからである
それでも
川上は怯まなかった。
「いやよ、
私は絶対に
荻さんを殺した雪男が
許せないわ!!
だから、
私の手で捕まえに
行くのよ」
「川上さん
落ち着いてください。
それじゃあ
荻さんに続いて
あなたまで……」
「そうだぞ、さゆり!
外に出るのは
俺が許さないぞ!!
お前を
死なせたくないんだ!」
大久保と小川の説得にも
応じる様子はないようだ
「外で
うろうろ探しまわる
わけじゃないわ。
さっきの小屋に
戻るだけよ。
だから
もう説得しに来ないで…
皆を
荻さんと同じ目には
合わせたくないの」
「駄目だ!!
行かせねえぞ!」
「その通りですぞ!!
我々は
荻原さんの二の舞だけは
避けたいのですよ!!」
川上は
ゆっくり目をつぶった。
そして………
「お願い………
私を行かせてちょうだい
じゃないと、私は……」
と川上は
全員に向かって
銃を構えた…