雪情
第8章 夢
【小さな応援ー1】


ここは………
どこだ………?





目の前には
マンションがあった。





そして、
そのマンションを
見上げた。





そうだ…
俺はこれから
帰ろうとしたとこだ……





ゆっくり歩き出し、
マンションの中に入った





部屋に入ると
中は暗く
電気が点いていない。





カーテンを開けると、
外には雪が
ちらついていた。





雪の明かりのせいか、
部屋の電気を
点ける気はなかった。





遅い…
いつもなら
もう来ているのに……





とソファーに座る。





目の前にある机の上は
綺麗に整理され、

置いてあるのは
二つの
マグカップだけである。





一つは
いつも自分が使っている
マグカップで、

もう一つは
それよりひと回り
小さかった。





しばらく
その二つを見つめていた





そうだ………
迎えに行こう………





と立ち上がった
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