雪情
【小さな応援ー7】


「今、
俺にできることがあれば
何でもやる。

早くしないと、
こうしている間にも
雪男に襲われてないか
心配で、

ジッとして
られないんだ!」






「それは
ワシも同じ気持ちですよ

ですが、
今は危険ですので、
雪がもう少し止み次第
犯人を捕まえに
行きましょう」






心配はするものの、
小川もその意見には
賛成のようだ。






「あと刑事さん。

外に行く
メンバーなんだが……」






「メンバー?
ワシと白井のペアと、
小川さん大久保さん
ペアでいいだろう?」






「片方のペアが
ここに残って、

もう片方のペアが
雪男を捜索って意味か?」





「と言うことに
なりますな」






だが、
小川はそれに反対した。





「いや、
悪いがその方法は
賛成できないな」




どういうことだろう?



メンバーに
不服でも
あるのだろうか?






「メンバーを
替えたいのですかな?」





「そうじゃない。

ここにいる全員が
雪男捜索に行かせたい」






田崎は
困った顔をした。





そうなると、
無論この家には
留守番をするものが
いなくなる。






「ここに
番がいなくなるのは
マズくないですかな?

もしかしたら、
川上さんも戻られるかも
しれないですぞ?」





「いや、
アイツの性格は
分かってきた。

雪男を捕まえるまで
ここには戻らないだろう」





田崎も
川上の性格が
何となくだが分かるので

否定することは
できなかった
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