比丘尼の残夢【完】
「... 生意気な。売女のような口をきくな、子供のくせに」

ほらね、やっぱり。

そんな気ちっともないくせに、私が嫌がったり驚いたりするのを期待して、適当なことを言っているだけなのだ。


へぇ、すみませんといつもなら言うところだけれど。

こっちは真剣だ。


「裸を縄で体中縛り上げて蝋燭垂らして、言ってたみたいに好きなようにしたら良いじゃないですか!」

「初日に言ったか? 完璧に覚えて居やがるな... 」

ご主人様は頭を掻いた。

衝撃的だったので、忘れられませんでした。


「裸は止めだ。襦袢の上から縄かけて、水ぶっかけてスケスケだぞ? どーだ、ありえないだろう?ヒヒヒ」

何処から湧いてくるのだ、そのイメージは。


「スケスケでもメケメケでもかまいません。怖くないです別に」

「メケメケって、何?! 教えて」
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