比丘尼の残夢【完】
「命に値段なんてないですよ... 」

処女の値段も知らない。

でもご主人様はこの馬鹿馬鹿しい取引が、どうやら気に入ったようだった。


「良いよ。
それだけ言われたら俺も男だ、手術受ける気になった」

本当はそこだったのか!

メケメケでなくてよかった。


「あ、有難うごぜえます!!」

「... メケメケ恐るべし。なんだろうな♪」

メケメケなのかもしれない。



私の膝の上。

ご主人様はご機嫌で目を閉じた。
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