君とアタシのkiss☆

好き。



あたしは、無責任な女です。
大切な人を振り回した。


あたしは、今日リョウジが来ていると思われるグランドに向かった。



あたしは、すぐさまフェンスに駆け寄る。
すると、
「・・・ヤス先輩?」

あたしは、嘘か本当か、
現実か幻か、
分からなかった。

そこには、ヤス先輩と仲良く話し寄り添いあっている
女の子がいた。

なんて、可愛い子だろう。

茶色のサラサラロングヘアー。
憧れる。

あの子は、ヤス先輩の彼女?


知らない。
彼女がいるなんて、
一度も聞いたことない。

リョウジ。
黙っていたの?
ずっと、このこと。

どうして、教えてくれなかったの?

なんで、言ってくれなかったの?

あたしは、フェンスに寄りかかった。

ーガシャンッ

想像以上に音がなった。

「・・・あ。」

目が合ってしまった。
けれども、その女の子は右手でひょいひょいとあたしを誘ってくれた。
口ぱくで「おいで」と言っていた。

あたしは、遠慮することなく入り口に向かった。

ギイ・・・

君がいつも投げている場所。

なんて空気がいいんだろう。

「ねぇ、ホノカちゃん。」
!?
「なんで、あたしの名前・・・。」
あたしは、彼女に尋ねた。
「リョウジ君がいつも、あなたのこと話しているの。」
・・・ドキン

リョウジが・・・??
あたしのことを?

急に嬉しくなった。

「あ、あたしの名前は美衣菜(ミイナ)。野球部のマネージャーをやってるの。」
「そっ、・・・そうなんだ。」
あたしは、彼女に負けていることに気がついて、苦笑いをした。

嫌だな。
あたし。

ヤス先輩のこと、好きになってよかったのかな・・・?




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