君とアタシのkiss☆
あたしは、ずっとリョウジに辛い思いさせていたんだ。
あたしは、何よりも先に言わなくてはならないこと。
一番に言わなくてはいけないことに気がついた。
「リョウジ。」
「ん。何、ホノ。」
チラッと振り向いてくれた
リョウジの顔は優しかった。
「ごめんね。」
あたしは、涙をためていた。
「・・・・・・。」
「なんで」
あたしは、涙をぎゅっと堪えた。
「なんで、今言ったの・・・。」
リョウジが悲しい口調で、
あたしに言った。
「なんで・・・って、あたしは。」
震えた声。
動揺を隠せない涙。
「ごめんは、俺の方だよ。」
・・・え?
あたしは、ためていた涙が
頬を通ったのが分かった。
「泣くなよ。」
君が優しいこと
言うから。
全部・・・
あたしのせいじゃない
みたいに言うから。
「だってぇ・・・。」
あたしは、溢れ出した涙をとめることが出来なかった。
「俺が、ホノを守るから。」
「・・・うん。」
ごめんね。
ありがとう。
多分、それは
大きな愛に変わる
・・・と今気づいた。
「リョウジ、ありがとう。」
あたしは、リョウジの優しい手を
はなすことが出来なかった。