君とアタシのkiss☆
恋or愛
諒司side

ホノ、今日学校来るの遅いな・・・。

俺は、いつもは俺が着いた次くらいに、
来るホノを待っていた。

「リョウジ??」

俺を呼ぶ声がしたが、
明らかにホノではない
ことに気づいていた。

「ヤス・・・。」

俺は、誰かも知らずに振り返っていた。
俺は想像外のことに、唖然としている。

「どうした?リョウジ。」

俺のした行動に、訳のわからないヤスは【?】マークで話しかけてくる。

「あ、なんでもない。」


俺は、ヤスに変な態度をとらないように、下を向いた。

「おい、本当に大丈夫か??」

「あ。あぁ、平気ですよ。」

俺は、ホノがまだ来ていないことに気づいて不安になった。
俺はつい、辺りをキョロキョロと見回した。


「リョウジ、人探してんの。」

「え・・・。あ、まぁ。」

俺は曖昧な返事をした。

「もしかして、ホノちゃん??」

俺は、うなづいた。
ヤスは、顔をしかめた。

「もしかして、聞いてないの??」

俺は、最初はヤスが言っていることが
分からなかった。
このときは、嘘でも
何でもないと思って、
理解しなかった。
しようとしなかった。


「は。何だよ、それ。」

俺は、怒りを堪えながら言った。

「だから、ホノちゃんは今日、上京の手続きしに行ったんだよ。」

「は。上京??なにそれ、知らない。俺、聞いてないし!!」

俺は、落ち着いていられなかった。

ホノが、上京?
俺の前からいなくなる?
俺の前からいなくなる?

ホノが・・・?
ホノが・・・?


しかも、ヤスは知っていて
俺は・・・知らなかった。

俺は、恋で止まったままだった。

愛にはならない。
愛にはなれない。


恋・・・。


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