君とアタシのkiss☆
あたしは、迷わずヤス先輩の教室に向かった。

「ヤス先輩!!」

あたしは、教室の入り口でその名を呼んだ。
今すぐ、言わなくてはいけなくて。
言わないと、決心できなくて。

「な~に。また告白じゃな~い。」

クラスメートの誰かが、冷やかしの言葉を言った。

「は。んなわけねぇじゃん。ホノちゃん、リョウジと付き合ってるし。」

なんて言いながら、教室から出てきた。

「ヤス先輩...あのっ。」

あたしは、言おうと思うとなかなか言い出せなかった。

「何?ホノちゃん。」

「えっと...、その。」

あたしは、クラスメートの冷やかしに負け、顔が真っ赤になってしまった。

「気にしなくていいよ。リョウジのことだろ?俺じゃなくて、他に言う奴がいるんじゃないの。」
「えっ...。」


あたしは、はっとした。
言わなくちゃ。
言わなくちゃ。

「ですよね。いつも、ありがとうございます!!」

言えた。
言えるじゃん。
あたし。

だから、リョウジにも言えるはずだよ。

あたしは、教室に急いで足を運んだ。


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