君とアタシのkiss☆
あたしは、モモちゃんがヤス君のことが好きっていうことに、気がついていた。
あたしはとにかく、ミイナちゃんに伝えなくっちゃと思って教室に向かった。
ガラガラガラッ
「ミイナちゃん!!」
教室中のみんなが聞こえるくらい、大きな声で叫んだ。
その中から、照れくさそうにミイナちゃんが出てきた。
「なっ、何??ホノちゃん。」
「えっ、えっと。」
この状態で言うのは、少し無理な状況だったので
「ミイナちゃん、少し場所変えよっか?」
あたしは、ミイナちゃんの腕を引っ張った。
「ホノちゃん??どうしたの?」
走り終えたあたしと、ミイナちゃんは少し息が切れている。
「あの、ミイナちゃん。落ち着いて聞いてね?」
「うん。何?」
あたしは、ミイナちゃんの手を握りながら話を進めた。
「実は、モモちゃんが・・・ね。」
あたしは、本題に入ろうとした。
すると、ミイナちゃんが
「知ってる。」
「え?」
あたしが言おうとしたこと、知ってた?
「知ってるよ、あたし。モモちゃんが、ヤス君のこと好きなこと。」
「え・・・?」
なんで、ミイナちゃんは焦らないの?
そんなに、冷静なの?
彼氏が、とられちゃうかもしれないのに。
「だからね。あたし、応援することにしたの。」
「え!?」
あたしは、予想外の展開に追いつけなかった。