君とアタシのkiss☆
『応援することにしたの』
ミイナちゃんが言っていた言葉。
どういう意味なのか、さっぱり分からなかった。
ミイナちゃんが笑いながら言ったのが、理解できなかった。
「どういう意味なの・・・?リッチィ・・・。」
リッチというのは、あたしとまぁまぁ仲のいい友達。
「リッチなら、どうするのかなぁ?こういうとき・・・。」
あたしは、ソファにバタンとわざと倒れた。
リョウジとは、あの日以来話していない。
もう、随分リョウジと会っていない。
「さみしいよ・・・。」
リョウジは、もうあたしのことが、好きではないように思えてきた。
「あたし・・・。どうしたらいいの?」
他の女の子が好きになってたりして。
「あはは・・・。」
ダメだ。
全然笑えない。
「ホノカー?いつまで寝てるの~?」
一階から、声がした。
「もう起きてるよ~!!」
といい加減な返事をした。
「はぁ。」
あたしは、ソファに座り直すと
大きなため息をついた。
ミイナちゃんは、どうして応援するなんて言ったの?
なんで言えたの?
あたしは、リョウジのことを
優先して考えることは、できなかった。